【ムーブの種類を知ろう(基礎)】
ボルダリングを初めて見る方は、中級者や上級者が
「なぜあんなに簡単そうに、ずっと登っていられるのだろう?」
と疑問に思うことが多いと思います。
ボルダリングやクライミングでは、日常生活ではあまり使わない筋肉を使い、
普段しない動きを連続して行います。
そのため、基礎代謝が上がり、シェイプアップやダイエット、
引き締まった体づくりにもつながります。
また、課題にはゴールが設定されているため、
「ここまででいいや」と自分で限界を決めてしまうことも少なくなります。
では、なぜ中級者以上の方は楽そうに、長く登り続けられるのでしょうか。
それは、ボルダリング特有の「ムーブ(体の使い方)」を使って登っているからです。
経験を重ねると、垂直の壁だけでなく、
傾斜した壁(オーバーハング)や、天井のような壁(ルーフ)にも挑戦していきます。
初心者・初級者の方は、90度以上の壁になると特にきつく感じやすくなります。
このとき重要なのが、力任せではなく、ムーブを使って登ることです。
基本となる2つの登り方
登り方にはいくつかの基本がありますが、ここでは代表的な2つ、「ダイアゴナル」と「正対」を紹介します。
※ボルダリングは非常に複雑で、同じ課題は一つとしてありません。 あくまで「基本」として捉えてください。
① ダイアゴナル(カウンターバランス)
ダイアゴナルの特徴は次の2点です。
- 力を温存しながら登れる
- 体をひねることで、遠いホールドを取りに行ける
登る前に、次に出す手が右か左かを**オブザベーション(事前確認)**で確認します。
例えば右手を出したい場合は、右足に乗り、右足に重心を置くことが基本です。
このときの足の使い方はアウトサイドエッジになります。
体は、出したい手と同じ側を壁に近づけ、反対側の手で軽く引き、バランスを取ります。
重要なのは、手ではなく足に重心が乗っていることです。
体をひねり、軸足で立ち上がるようにして次のホールドを取りに行きます。
この状態でバランスが取れていれば、ダイアゴナルが成立しています。
足が自由な課題では両足で立てますが、足限定課題では片足になることもあります。
その場合、壁を軽く足で押してバランスを取るスメアリングという動きも使われます。
② 正対
正対は、体を壁に正面から向けて登る方法です。
特徴は、
- 壁に近づきやすい
- ハイステップ時に足に乗り込みやすい
などがあり、ダイアゴナルよりパワーを使う登り方になります。
足の使い方はインサイドエッジが基本です。
体の正面を壁に向け、重心を体の中心に集めます。
タイミングを合わせて少し沈み込み、両手で引きつけながら足にしっかり乗り込みます。
登った後も、足に乗れているかを意識することで、安定した正対の動きになります。
【まとめ】
ダイアゴナルと正対、どちらか一方だけが正解ということはありません。
自分の体の特徴や課題の状況に応じて、使い分けることが上達への近道です。
【注意点】
- 説明はあくまで「基本」です
- 高グレードでは例外的な動きも多く出てきます
- 写真や実際の動きと合わせて理解すると効果的です




