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ブログ リードクライミング
クライミングロープと選び方について
当店はクライミングジムと名乗ってはいますが
施設としてはボルダリングの専門店となります。
フリークライミングにはロープを用いるジャンルもありますね
そう、リードクライミングです。
当店でボルダリングを始めて、リードクライミングに興味を伸ばす
クライマーの方も多々いらっしゃいます。
今日はそのリードクライミングに焦点を当てたお話を。
リードクライミングをする際に誰もが必ず使う事になるロープ
登る技術も大事ですが、命を預けるクライミングギアである
ロープについての知識は持っておいて損はありません。
◆ロープの種類について
ロープにも実は種類があります、大きく分けて下記の3つ
"ダイナミックロープ"
"スタティックロープ"
"セミスタティックロープ"
各ロープで利用用途は異なり、フリークライミングにおいては
基本的にダイナミックロープを使います。
このダイナミックロープ、どんなロープかと云うと
繋がれた人間が墜落をした際に身体を確保する、いわば命綱として使われます。
特徴は、墜落を受け止めるため伸縮性があり
バンジージャンプのゴムのように伸びることで
落ちた際の身体に掛かる衝撃を吸収し緩和する事が出来ます。
これを伸縮性のないロープで同じ事をすると、墜落の衝撃をクライマーは
そのまま受けることになり非常に危険な事になります。
更に細分化して、ダイナミックロープにも種類があります
”シングルロープ”
”ダブルロープ”(ハーフロープとも言います)
”ツインロープ”
室内のリードクライミングや、ボルトなどでプロテクションが設置されている岩場にて
主にシングルピッチ(一本のロープで登り切ること)で使用されるのがシングルロープ
リードクライミングを始める殆どの人がまず最初に触れるロープになるでしょう。
主にアルパイン等で使用されるダブルロープと
沢登りやアイス等で使用されるツインロープについては今回は割愛します。
登山用品店やクライミングギアを扱うようなお店でダイナミック以外のロープが
置かれていることは稀かとは思いますが、購入の際は間違わないようにしましょう。
シングルロープには末端のタグに「①」という記号が記載してあります。
◆ロープのスペックについて
ここからはダイナミック・シングルロープを前提での話になります。
クライミングロープとして販売されているものは必ず特定の規格をパスしたものが
扱われますから、規格に基づいた安全性は保証されていると考えてよいですが
そのほかにも選定の目安にしたい項目がありますので確認していきましょう。
①長さ
販売店に置いてあるロープは殆どが50mか60mの2択になるかと思います。
日本の岩場においては50mあれば殆ど事足りますが、一部60m欲しい場合も
ありますので色んな岩場に行く前提で購入するならば60mが無難でしょう。
ジムで使用する場合は30~40mで足りる事が殆どですので
ジムが中心たまに岩場といった方は50mで良いでしょう。
割り切ってジムでしか使わないのであれば2人で60mを買い
半分に切って分けるというのも手です。
大は小を兼ねる如く長ければあらゆる場面に対応は出来ますが
当然長さの分重量が増えます、ライト&ファストの時代にのっとり
持って運ぶ事を考えると不要な長さは排除したいところです。
ロープの太さにもよりますがおよそ60g/m程になりますので
10m単位では結構な差になる事は意識しておくと良いでしょう。
②太さ(ロープ径)
一昔前よりかなり細径化が進んでいて、昨今は9㎜後半が主流でしょう。
ですが径が太い細いでどんな影響があるかというのも長短あります
細いロープの特徴
・軽く取り回しが有利、クリップがしやすい
・強度の面で劣る
・衝撃吸収性が低い
・ビレイする際に止めづらい
太いロープは原則的にこの反対の特徴があります。
一概に細いロープが良いロープというわけでもなく
トップロープをメインに使用したり、パートナーとの体重差が大きい場合や
プロテクション(安全確保の支点)が貧弱なルートを登る際には太い方が向く傾向にあります。
限界の本気トライをする場合や、ビレイヤーも熟練者
プロテクションがしっかりしているルートで登る際は細い方が向いている傾向になります。
③耐墜落回数(UIAA FALLS)
ロープの強度と耐久性を示す数値で、高いほど良い。
示す数値はエッジにかけて行う試験数値なので、通常使用において
その回数落ちると切れてしまうという意味ではないので誤解のない様に。。。
理論上細いロープ程この数値は低い傾向になります。
④衝撃荷重(インパクトフォース)
墜落したときに身体が受ける衝撃を数値化したもの
これをロープの強度と勘違いする人が多いようですが
耐墜落回数とは逆に低いほど良い。
たくさん墜落して上達を目指す初心者さんはある程度
衝撃荷重が小さいロープを選ぶことも考えましょう。
数値が低いロープは伸び率が大きいという傾向にあります。
⑤伸び率(エロゲーション)
この数値が大きいほどよく伸び、前述の衝撃荷重が小さくなります
シングルロープでは静荷重でおおよそ7%~8%前後のものが多いですね。
しかし伸びすぎるロープは墜落距離も大きくなるため注意が必要
トップロープでは扱いづらかったりもします。
伸び率の高さのみに頼らず墜落の衝撃は上手なビレイで
緩和する事も大事なのですが、話が脱線しそうなのでこの辺りで…
⑥外皮率
ロープは芯と外皮で構成されているのですが
その外皮の質量割合を示し、耐摩耗性に関係します。
外皮率の高いロープほど耐久性が高くなります。
トップロープなどで使う場合は高い数値のものを選ぶと良いです。
⑦コーティング(ドライ加工)など
外の岩場でも使う前提なら、コーティングのしてあるロープを使いたいですね。
濡れたロープは伸び率が大きくなり強度も落ちるとされています。
ジムのみで使うのならばそれ程気にする点ではありません。
数値には現れませんがしなやかさ等も操作性に大きく関わりますから
選定のポイントですね。
以上、クライミングロープについてと選ぶ際に確認したいポイントでした。
高価なロープを買っておけば間違いない等と考えがちですが
使用用途によって向き不向きがあります。
何を重視したいのか、考えて選べるようになると良いですね。
施設としてはボルダリングの専門店となります。
フリークライミングにはロープを用いるジャンルもありますね
そう、リードクライミングです。
当店でボルダリングを始めて、リードクライミングに興味を伸ばす
クライマーの方も多々いらっしゃいます。
今日はそのリードクライミングに焦点を当てたお話を。
リードクライミングをする際に誰もが必ず使う事になるロープ
登る技術も大事ですが、命を預けるクライミングギアである
ロープについての知識は持っておいて損はありません。
◆ロープの種類について
ロープにも実は種類があります、大きく分けて下記の3つ
"ダイナミックロープ"
"スタティックロープ"
"セミスタティックロープ"
各ロープで利用用途は異なり、フリークライミングにおいては
基本的にダイナミックロープを使います。
このダイナミックロープ、どんなロープかと云うと
繋がれた人間が墜落をした際に身体を確保する、いわば命綱として使われます。
特徴は、墜落を受け止めるため伸縮性があり
バンジージャンプのゴムのように伸びることで
落ちた際の身体に掛かる衝撃を吸収し緩和する事が出来ます。
これを伸縮性のないロープで同じ事をすると、墜落の衝撃をクライマーは
そのまま受けることになり非常に危険な事になります。
更に細分化して、ダイナミックロープにも種類があります
”シングルロープ”
”ダブルロープ”(ハーフロープとも言います)
”ツインロープ”
室内のリードクライミングや、ボルトなどでプロテクションが設置されている岩場にて
主にシングルピッチ(一本のロープで登り切ること)で使用されるのがシングルロープ
リードクライミングを始める殆どの人がまず最初に触れるロープになるでしょう。
主にアルパイン等で使用されるダブルロープと
沢登りやアイス等で使用されるツインロープについては今回は割愛します。
登山用品店やクライミングギアを扱うようなお店でダイナミック以外のロープが
置かれていることは稀かとは思いますが、購入の際は間違わないようにしましょう。
シングルロープには末端のタグに「①」という記号が記載してあります。
◆ロープのスペックについて
ここからはダイナミック・シングルロープを前提での話になります。
クライミングロープとして販売されているものは必ず特定の規格をパスしたものが
扱われますから、規格に基づいた安全性は保証されていると考えてよいですが
そのほかにも選定の目安にしたい項目がありますので確認していきましょう。
①長さ
販売店に置いてあるロープは殆どが50mか60mの2択になるかと思います。
日本の岩場においては50mあれば殆ど事足りますが、一部60m欲しい場合も
ありますので色んな岩場に行く前提で購入するならば60mが無難でしょう。
ジムで使用する場合は30~40mで足りる事が殆どですので
ジムが中心たまに岩場といった方は50mで良いでしょう。
割り切ってジムでしか使わないのであれば2人で60mを買い
半分に切って分けるというのも手です。
大は小を兼ねる如く長ければあらゆる場面に対応は出来ますが
当然長さの分重量が増えます、ライト&ファストの時代にのっとり
持って運ぶ事を考えると不要な長さは排除したいところです。
ロープの太さにもよりますがおよそ60g/m程になりますので
10m単位では結構な差になる事は意識しておくと良いでしょう。
②太さ(ロープ径)
一昔前よりかなり細径化が進んでいて、昨今は9㎜後半が主流でしょう。
ですが径が太い細いでどんな影響があるかというのも長短あります
細いロープの特徴
・軽く取り回しが有利、クリップがしやすい
・強度の面で劣る
・衝撃吸収性が低い
・ビレイする際に止めづらい
太いロープは原則的にこの反対の特徴があります。
一概に細いロープが良いロープというわけでもなく
トップロープをメインに使用したり、パートナーとの体重差が大きい場合や
プロテクション(安全確保の支点)が貧弱なルートを登る際には太い方が向く傾向にあります。
限界の本気トライをする場合や、ビレイヤーも熟練者
プロテクションがしっかりしているルートで登る際は細い方が向いている傾向になります。
③耐墜落回数(UIAA FALLS)
ロープの強度と耐久性を示す数値で、高いほど良い。
示す数値はエッジにかけて行う試験数値なので、通常使用において
その回数落ちると切れてしまうという意味ではないので誤解のない様に。。。
理論上細いロープ程この数値は低い傾向になります。
④衝撃荷重(インパクトフォース)
墜落したときに身体が受ける衝撃を数値化したもの
これをロープの強度と勘違いする人が多いようですが
耐墜落回数とは逆に低いほど良い。
たくさん墜落して上達を目指す初心者さんはある程度
衝撃荷重が小さいロープを選ぶことも考えましょう。
数値が低いロープは伸び率が大きいという傾向にあります。
⑤伸び率(エロゲーション)
この数値が大きいほどよく伸び、前述の衝撃荷重が小さくなります
シングルロープでは静荷重でおおよそ7%~8%前後のものが多いですね。
しかし伸びすぎるロープは墜落距離も大きくなるため注意が必要
トップロープでは扱いづらかったりもします。
伸び率の高さのみに頼らず墜落の衝撃は上手なビレイで
緩和する事も大事なのですが、話が脱線しそうなのでこの辺りで…
⑥外皮率
ロープは芯と外皮で構成されているのですが
その外皮の質量割合を示し、耐摩耗性に関係します。
外皮率の高いロープほど耐久性が高くなります。
トップロープなどで使う場合は高い数値のものを選ぶと良いです。
⑦コーティング(ドライ加工)など
外の岩場でも使う前提なら、コーティングのしてあるロープを使いたいですね。
濡れたロープは伸び率が大きくなり強度も落ちるとされています。
ジムのみで使うのならばそれ程気にする点ではありません。
数値には現れませんがしなやかさ等も操作性に大きく関わりますから
選定のポイントですね。
以上、クライミングロープについてと選ぶ際に確認したいポイントでした。
高価なロープを買っておけば間違いない等と考えがちですが
使用用途によって向き不向きがあります。
何を重視したいのか、考えて選べるようになると良いですね。
(エバーフリー クライミングジム) 2017年8月30日 16:17
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