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ブログ コラム: 2017年1月

外岩でのボルダリングについて

クライミングジム(ボルダリングジム)で、ある程度経験を積み
興味が増してきたら、是非一度は天然の岩場へ足を向けてみては如何でしょうか。

「外岩」という表現がよく使われますが、考えるとおかしなもので天然の岩は普通屋外にあるもの…
基本は屋内となるジム等の人工壁と対比するためこうした表現を使うのが一般的になった様ですね。

自然の岩を相手にして、外ならではの解放感の中でクライミングをすることは
屋内のジムとはまた違う楽しみや魅力があります。
今回は主に外でのボルダリングに焦点を当てて紹介をしたいと思います。

◆外岩とジムの違い
外の岩は基本的には公共の場です、中には私有地というところもあります。
多くのクライマー達が足を向ける様な一般に開放された岩場は、そこの地権者や管理者の方
その周辺地域の方々、ボルダリングが出来る場として開拓をした方々など
多くの好意や努力で成り立っているものです。
自然の岩だからこそ特にマナーやモラルについては周囲へ迷惑を掛けない様に
注意が必要であることを肝に銘じておきましょう。
リスクについても同様です、自己責任が原則のクライミングですが
ジムとは違い落下場所に全てマットがあるわけではありません
リスクのコントロールはより重要なポイントとなります。

以下は特に問題となる事が多い注意点です
・ゴミのポイ捨は当然NGです。自分のゴミでなくても気づいたら拾いましょう。
・岩についたチョークは岩を去る前はブラシ等で掃除しましょう。
・指定場所以外や禁止場所でキャンプをしたり火器を使用しない。
・車でアクセスする場合、無断駐車や迷惑駐車をしない。駐車エリアは事前に確認しましょう。
・寄声を上げたり等して騒音を立てない、岩場とはいえ近くには住民の方がいる場合や
 クライミング以外を目的にその場に来ている方もいます。
・山中の岩場の場合、山菜等の山の財産に手を付けない。


以上はクライミング・ボルダリングに限った事ではないですが
自然の中で活動する際には基本となるマナーとも言えます。
皆で楽しめる大切な岩場です、近隣への迷惑行為等で閉鎖となる例もあります
岩場を使用させてもらっているという心掛けは忘れない様にしましょう。
上記以外にもその地域特有のルールなどもあります、知らなかったでは済まない場合もありますので
日本クライミング協会(JFA)等から発信されている情報も参考にしましょう。


◆外岩への持ち物
ジムと同じくシューズやチョークは当然として、外岩で必要なアイテムを挙げていきましょう。
(★;必須 ●:推奨)
★ボルダリングマット(クラッシュパッド)
 ジムと違い自然の地面には当然マットは敷き詰められていませんので
 必要に応じて自ら持参する必要があります。
 (あえてマットを使用しないというスタイルもありますが、初心者にはお勧めしません。)
 岩場によっては近辺でレンタルを行っている場所もありますので利用するのもアリですね。
 本格的に外岩ボルダリングを始めたくなったら自分用のマットの購入も検討しましょう。
 レンタルの利用では時間や足を向けられる岩場にも制限が付いてしまいますので
 マイマットを持つ事で活動範囲は大いに広がります。
★ブラシ類
 これもジムでは用意されている事が多いと思いますが、外岩には自分で持参が必要です。
 登る際にはもちろんですが、登り終えた後に岩に付着したチョーク等は
 掃除をするのがマナーです。岩場に慣れた方でも疎かにしがちな掃除ですが必ず行いましょう。
 岩を削ってしまいかねない金属ブラシなどは使用を避ける様にしましょう。 
●レジャーシート、ブルーシート等
 下地が湿っていたりする際、マットの下に敷けば濡れるのを防ぐことが出来ます
 それ以外にも休憩を取る場所として使用する事も出来ますのであると便利。
●ヘッドライト等
 岩場にもよりますが、基本は街灯等がある場所は稀です。ついつい長居をして
 日が沈んでしまうと周囲は真っ暗。山中の岩場に向かう時は必須と言ってもいいかもしれません。
●エリアトポ
 開拓され公開された岩場には大抵そのエリアのトポ(岩場へのアクセスや岩のルート図が載っている)があります。
 トポグラフィ(topography):地形、地勢図の略称でトポと呼ばれます。
 岩場では周りのクライマーに聞けば教えて貰えたりもしますが
 初めて行く岩場ではこれもほぼ必須と言えますね。
 トポについては一般の書店でも入手出来るものもあります、ご参考までに
 ・日本100岩場
 ・日本ボルダリングエリア 上巻/下巻
以上があればまずは大丈夫でしょう。他にも追加したいアイテムは経験から自ずと見えてきます。

きちんとした準備と心掛けがあれば外岩ボルダリングは決してハードルの高いものではありません。
初めての際には経験の豊富なクライマーに同行させてもらうのもありでしょう
未経験者のみで臨む際には、有名な岩場であれば必ず登っているクライマーと遭遇する筈ですので
情報収集の意味合いも含めてコミュニケーションを取って少しずつ岩場に慣れていくと良いでしょう。

東京 ボルダリング


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