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ブログ コラム: 2016年10月
ボルダリング上達法 その3(足の使い方基本編)
トレーニング
● ボルダリング上達法その1 (入門編)
● ボルダリング上達法その2 (バランス編)
● ボルダリング上達法その4 (ムーブの種類を知ろう基本編)
● ボルダリング上達法その5 (足の使い方中級編)
● ボルダリング上達法その6 (ジムに行けない人、行けない時のトレーニング)
シューズ
● クライミングシューズの選び方その1 (種類)
● クライミングシューズの選び方その2 (サイズ&タイプ)
ボルダリングは足へ負担をかけて登る、バランスをとって登る。
では初級者さんが陥りやすい体勢についてです。
足を開いている場合は、手を身体の中心へ。
両手が開いている場合は、片足が中心へかつバランスが取れる場所という事が判りました。
次に大切な事が、ホールド(突起物)をホールディングしている時の足の高さです。
下の写真ですが初級者さんによくみられる体勢です。
足が高い場所のホールドに乗せてしまっているために、上半身も上がってしまい脇が開いてしまっています。
では次に足を下げて適度な足位置に移動させてみました。
保持しているホールドは同じなのですが、上半身が下がり適度な高さになっているために、脇が開く事もなく楽な体勢に見えます。
初級者のうちは手の事を考えてしまいがちで、足の高さが大切という事に中々気が付きません。
乗せるホールドもなるべく大きなものにしましょう。
ただ、大きくても斜めになっていて滑りやすいものもありますので注意が必要です。
壁からでていて、エッジが立っているものをしっかり探して乗りましょう。
ボルダリング、クライミングは基本的にシューズの爪先を使って登って行きます。
立ち方にも下記の様な立ち方があります。
★ インサイドエッジ
爪先の内側が壁側に来るようにする立ち方。
ボルダリング、クライミングで基本となる立ち方です。
★ アウトサイドエッジ
小指側が壁側に来る立ち方。
ダイアゴナルや横移動の場合に使います。
上記2つは内股の人、がに股の人によっても向き不向きがあるので、使い分けましょう。
ではなぜ、ボルダリング、クライミングでは爪先を使うのか?
理由1
小さなスタンスに乗る為(エッジング)
ボルダリング、クライミングでは小さなスタンス(突起)を踏まなければならないことがあります。
ベタ置き(土踏まずの部分でベタっと置く事)では、小さな突起に乗っていく事はできないからです。
爪先で立てば、写真の様に立つことが出来ます。その際にシューズのサイズはとても大事になってきます。
理由2
足の向き、体の向きを変えやすい
地面に立って、回れ右をしてみてください。
踵を付けたベタ置きでは向きを変えにくいですね。
スムーズに変えるためには爪先で立っていると思います。壁、岩に取り付いている時も同様です。
理由3
足の入れ替えがしやすい
足の入れ替えとは、1つのホールドで左右の足を入れ替えるテクニックです。
まず、しっかりと爪先で立ちましょう。
そして乗せ換えたい足を、壁に押し当てるようにしてホールド(突起物)を踏んでいる足の上に置きましょう。
最後に踏んでいた足を抜けば、壁に押しあてていた足がそのまま下に降りていくので入れ替え完了です。
大きなホールドならば少しづつ足をずらして入れ替えが出来る場合もあります。
始めて間もないころは足も自由課題が多いですが、初心者から初級者へなるにつれて足限定課題が増えていくので練習してみましょう。
(エバーフリー クライミングジム) 2016年10月29日 19:54
ボルダリング上達法 その2(バランス編)
トレーニング
● ボルダリング上達法その1 (入門編)
● ボルダリング上達法その3 (足い使い方基本編)
● ボルダリング上達法その4 (ムーブの種類を知ろう基本編)
● ボルダリング上達法その5 (足の使い方中級編)
● ボルダリング上達法その6 (ジムに行けない人、行けない時のトレーニング)
シューズ
● クライミングシューズの選び方その1 (種類)
● クライミングシュースの選び方その2 (サイズ&タイプ)
ボルダリングが初めての方、初級者の方が中級者以上の方を見て、楽そうに登ってると見えると思います。
前回のブログで、ボルダリングの仕組みを理解するとしましたが、ボルダリング、クライミングには基本のフォームがあります。
まずはバランス(重心)の取り方。
ボルダリングは重力に逆らって登る訳ですので、必ずどこかに負担をかけて登る訳です。
どんなに力持ちの方でも3時間逆立ちは出来ませんが、皆さん3時間立っていることはできますね。
それだけ足はスタミナ、パワーともに腕よりもあるという事です。
バランスを取る=どこの部分に力がかかる状態にするべきか
足に力がかかる状態、かつバランスの良い状態を作るという事です。
まず人間は地面に立っている時、両足を適度に開き、重心を身体の中心をと通る様にすると安定してバランスが取れます。
この状態で中心線にあるホールド(壁についている突起物)をホールディングした場合を「3点支持」といい、より安定した体勢が作れるわけです。
ボルダリングは壁、岩を登って行くわけですが足を移動した場合、必ず片足になる時があるわけです。
手の場合も同じです、登っているわけなのでどちらかの手を放し、片手になる時があります。
その時に、きちんとバランスが取れていないと、負担が足ではなく手にかかってしまいます。
ではここで、皆さんでも出来る事なのですが。
下の写真の様に左手と左足を垂直の壁にくっつけたら左足を上げてみてください。
これは左足を上げることが出来たと思います。
左手の支えと右足を突っ張っていることで、バランスが体の中心を通っているからです。
では次に、同じ状態で右足を上げてみましょう。
倒れてしまう、あるいは上がらなかったと思います。
これはバランスの中心線が、左手と左足を線で引いた場所にありバランスが取れていない。
バランスのとり方としては、重心が体の中心にある事が大事になってきます。
では逆に両手が開いている場合は。
下の写真の様に、逆三角形を作ってバランスを取りましょう。
手が縦に並んでいる、あるいは同じホールド(突起物)と掴んでいる時には足を開いて3点支持。
両手が開いている状態の場合は、開いた両手の中心に”重心がのっている足”を移動させて逆三角形の3点支持。
つまり三角形を逆三角形を交互に作ってバランスを取っていきましょう。
ボルダリング、クライミング中に動きずらい、動かせない。
動けたけど手にとても負担がかかってしまうという場合は、足の場所を変えて3点支持を意識してましょう。
このようにボルダリングではバランスを整えて足で登る事がとても重要です。
但し、上記はあくまで基本的なバランスのとり方であり、ホールド形状、ウォール形状、グレーディング(難しさ)などで異なる場合もあります。
(エバーフリー クライミングジム) 2016年10月29日 13:34
ボルダリング上達法 その1(入門編)
トレーニング
● ボルダリング上達法その2 (バランス編)
● ボルダリング上達法その3 (足の使い方基本編)
● ボルダリング上達法その4 (ムーブの種類を知ろう基本編)
● ボルダリング上達法その5 (足の使い方中級編)
● ボルダリング上達法その6 (ジムに行けない人、行けない時のトレーニング)
シューズ
● クライミングシューズ選び方その1 (種類)
● クライミングシューズ選び方その2 (サイズ&タイプ)
ボルダリング人気が出てきて、人口もやジムも増えてきましたね。
皆様そんな中、楽しんでやる事の中に「上手になりたい」や「きれいに登りたい」と思う様になる方も、増えてきているのではないでしょうか?
ボルダリングを始めたばかりの方は、どうしても腕や指に頼りがちな登り方をしてしまいます。
最初はそれで構わないと思います。
ガムシャラに登ってコツをつかんでいくものですし、自分自身で解決してみたい気持ちもあると思います。
何より、アドバイスを聞いても中々教わった通りににはいかないことが多いと思います。
ではまず、どうするべきか。
ボルダリングの仕組みを理解することが大切です。
ボルダリング。重力に逆らって登る訳ですので必ず力は必要です。
しかし、その重力に逆らう荷物(ここでは体としておきます)が重ければより大きなパワーが必要になってくるわけです。
出来れば荷物は必要最低限で大きなパワーが出せるのが理想になってくるわけですね。
つまり、ボルダリングに必要な筋肉以外は不必要となってくる訳ですが。
ボルダリングに必要な筋肉がそもそも理解できていない。
初心者の方は握力や腕の力を強くすることばかり考えている。家で筋トレに励み2度目にジムに行ったときに劇的な上達を目指している方が多いと思います。
それは間違いです。
ボルダリングに必要な筋肉を理解できていない筋トレは逆効果で、不必要な筋肉が増え逆に重くなってしまい登れない。
力任せになってしまい登れない。
ボルダリングを初めてやられるカップルでよく見られるのが、マッチョな彼氏が登れなくて非力な彼女の方が登れてしまう。
こんな光景が見られます。
彼女さんの方は力がない分、全身をつかって工夫して登っている。
彼氏さんはというと力任せで腕力と指だけを使っている。
全身に10個の筋肉があるとしましょう。
腕力と握力にいくら自信があっても、腕と指の2個だけを使っている人では、非力な力でも10個を使っている人には勝てないのですね。
筋肉は負荷をかけ、損傷(筋肉痛)をすると回復をしてより強い筋肉になります。
自宅のトレーニングではそこまで負荷をかけてトレーニングをできる人はまずいません。飽きてしまいますしね。
しかもボルダリングに必要なのは握力ではなくて保持力です。
ボルダリングに必要なのは、「バランス」「スピード」「筋肉」「技術」「知識」
数回ボルダリングをやったことがある人はお分かりかと思いますが。
来てすぐが一番筋肉は元気なので前回出来なかった課題をトライして登れた。
これはよくあると思います。
その後も他の課題をトライするわけですが。
第1トライは全然登れない。それでも何度かトライして登れた。
「筋肉」としてのパフォーマンスは落ちているはずなのに、登れるようになるもの。
何が大事かというと筋肉以外の「バランス」「スピード」「技術」「知識」がとても大切だという事が判ります。
ボルダリング、クライミングで動きの事を「ムーブ」。 コースを読む、予想をすることを「オブザベーション」と言いますがこの2つがとても大切になってくる訳です。
(エバーフリー クライミングジム) 2016年10月21日 14:35
クライミングシューズの選び方その2 (サイズ&タイプ)
トレーニング
● ボルダリング上達法その1 (入門編)
● ボルダリング上達法その2 (バランス編)
● ボルダリング上達法その3 (足の使い方基本編)
● ボルダリング上達法その4 (ムーブの種類を知ろう基本編)
● ボルダリング上達法その5 (足の使い方中級編)
シューズ
● クライミングシューズの選び方その1 (種類)
その弐は、適正サイズやシューズの形状について
前回クライミングシューズはきつく履くものというお話をしましたが、これは爪先に力を集中しやすくするためです。
例えば細かい足場(階段の先端などでも良いです)に、足の指だけで乗ろうと思っても
指が伸びた状態では普通の人は立っていられないと思います。
しっかりと爪先に体重が預けられる様にしようとすると
自然と指が曲がる形を取りたく成る筈です。
つまり一番体重を掛けやすい指の曲がり方をするシューズサイズがその人にとっての適正サイズの目安と言えます。
では足場が小さくなければ指が曲がって無くても良いのかというと、それはその通りなのですが…
クライミングでは地面の様に常に安定した大きな足場を確保出来る事は極めて稀で
あらゆる状況(小さな足場)でも足の力を登る推進力にするため、やはり上述したサイズが基本となります。
(クラックルート等場面によってはこの原則から外れる考え方もありますが、ここでは割愛させて頂きます…)
はじめてのシューズ選びでありがちな緩いサイズを選択してしまうとどうなるかというと、もうお判りですね?
細かな乗りづらい足場に遭遇した途端、足が有効に使えずそのルートの先に進めない…
初級者さんによく見られる光景です。
インドアのジムなどでは易しいルートは比較大きなフットホールドを配置したりすることも多いので
緩く履いていてもこうした点が気になる機会は少なかったりしますが、マイシューズを買う様な
向上心のある人はそうしたレベルで留まるつもりはありませんよね??
ただサイズがキツイ程慣れるまでは痛さもツライですし、緩い方が足指の自由度が上がる分
フットワーク的に優位な点もあります。
その人の足指の力次第では多少緩くても小さなスタンスにも立てたりもしますので
適正サイズはあくまで目安であり好みや考え方によってはサイズの上下をすることも大いにあります。
(フットワークに対してのサイズの考え方についてはこれまた別の機会で纏めたいと思います。)
しかしこの基準を理解しておくことでサイズ選択で失敗する確率は減らす事が出来ると考えますので
ぜひ自分の適正サイズを追及してください。
続いてシューズの形状についてです。
クライミングシューズにも様々な着脱タイプがあることはこれまた前回お話しましたが
それとは別に形状によるタイプもあるのです。
◆フラットorダウントウ
普段履く靴などは基本的に靴の底は平ら(フラット)なものが多いと思いますが
クライミングシューズにもそうした形状のものは沢山あります。
対してシューズを側面から見た際に、爪先が下がっているタイプのものをダウントウと言います。
ダウントウは爪先を引っ掛けて掻き込むという動作が得意、主に傾斜付いた壁で効果を発揮する
クライミングシューズ特有の形状です。程度も様々で、強いダウントウ程そうした性能が顕著に発揮出来ますが
面で踏むような時には逆に使いにくい傾向になります。
特有の形状という事で履き慣れない人にとって痛さも強く履きにくいと感じるかと思います。
◆ストレートorターンイン
これまた一般的な靴は、踵から爪先までが普通は真っすぐになっていると思いますが
シューズを底から見て爪先が親指側に向かって曲がっている形状をターンインと言います。
これは爪先に集中する力をより親指寄りにさらに強めたもので、極小のスタンスにも
しっかりと力を掛ける事が出来ます。しかしダウントウと同じく特有な形状であるため
程度のよっては痛みが強く、デメリットとしてはシューズの小指側(アウトエッジ)が使いにくくなり
色んな足使いを習得すべき初級時にはあまり程度の強いものは向いていません。
さて、前回と合わせてここまででシューズの着脱タイプ・形状による説明を長々として参りました。
長い前置きになりましたが、これを図に纏めると下記のような傾向の分け方・考え方になります。
※あくまでスタッフの個人的見解を含みます、違った考え方も大いにありえます。
これらは着脱タイプと形状によってのみ分類した考え方ですが、他にも性能を左右する材料としては
ソールの種類や厚さ・アッパーの素材・シューズ全体の剛性などがあり
実際はもっと複雑に多種多様なシューズがあります。
自分が重視したいシューズ性能が見えてきたら、これを基に検討頂くのもアリかと思います。
以上、シューズ選びの参考にして頂ければ幸いです。
Ever Free Climbing Gymでも様々なタイプのシューズを取り扱いしております
購入に際してアドバイスを差し上げる事も出来ますのでお悩みの方はお気軽にどうぞ。
(エバーフリー クライミングジム) 2016年10月 5日 16:34
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